トヨタ プリウスPHEV特集!
プリウス PHEVとは?ハイブリッドの進化形!!

プリウス PHEVとは?ハイブリッドの進化形!!

PHEV(Plug-in Hybrid ElectricVehicle)とは、家庭用コンセントや充電スタンドからバッテリーを充電出来る外部充電と、従来のガソリンを使用したエンジンを併用する車のことです。

普段のちょっとしたお出かけなどは電気モーターでの走行、長距離ドライブにはエンジンでの走行など、使用する目的によって使い分けることが出来ます。

また、よく比較対象として挙げられるHEV(ハイブリッド車)は、エンジンとモーターを併用して走行する車であり、基本的に外部からの充電は必要ありません。走行中にエンジンや回生ブレーキによって発電・充電を行い、短距離のモーター走行をサポートする仕組みです。

一方、PHEV(プラグインハイブリッド車)は外部電源からの充電が可能で、より大容量のバッテリーを搭載しているため、電気のみで走行できる距離がHEVに比べて大幅に長くなっています。

この点が、PHEVとHEVの明確な違いと言えるでしょう。

1. プリウスPHEVとは?

Z PLUG-IN HYBRID

Z PLUG-IN HYBRIDの画像

G PLUG-IN HYBRID

G PLUG-IN HYBRIDの画像

トヨタの「プリウス」といえば、これまで“燃費の良いハイブリッドカー”の代名詞でした。

しかし、2023年に登場した5代目プリウスは、見た目も性能もこれまでのプリウスのイメージを覆すほどの進化を遂げています。

とくにPHEV(プラグインハイブリッド)モデルは、電気だけで走れる航続距離が飛躍的に伸び、動力性能も従来の倍近い出力を誇ります。 またプリウスPHEVには二つのグレードがあり、Z PLUG-IN 最上位モデルは高級感のある内装、最新の安全装備、快適性を重視しているという特徴があります。

一方、G PLUG-IN HYBRIDはコストパフォーマンスに優れ、基本的な装備は充実しているという特徴があります。


車の内装の画像

2. プリウスPHEVの基本性能

2-1. EV走行が大幅強化

トヨタのプリウスPHEVは0-100km/h加速タイムは約6.7秒という優れた数値を誇り、発進から高速域までスムーズかつ力強い加速感を味わえます。 これにより、「燃費や環境性能を重視するクルマは加速が遅いも の」という従来のイメージを大きく払拭し、運転する楽しさと低環境負荷を高次元で両立しています。

プリウスPHEV最大の魅力は、電気だけで走れる航続距離の長さです。 トヨタのプリウスPHEVのEV走行距離は19インチのタイヤで最大87km(WLTCモード)に達します。

通勤や買い物といった日常の移動であれば、ほとんどをEVモードでまかなうことが出来ます。

2-2. 力強い走行性能

高出力のモーターによる力強い駆動はもちろん、ハイブリッドに切り替わっても、2.0Lエンジンによるパワフルな運転が可能です。 またトヨタのプリウスPHEVには「回生ブースト」機能が搭載されています。

たとえば、山道などでアクセルとブレーキを頻繁に踏み変えるような運転状況時に、設定に応じてBレンジ以上に相当する強力な回生ブレーキを作動させることで、ペダル操作の回数を減らせる仕組みとなっています。

2-3. 革新的なデザイン

トヨタのプリウスPHEVの外観は、優れた空間性能を叶える流麗なフォルムと、未来を感じさせるシャープなラインが調和しており、2023年にはグッドデザイン賞の金賞を受賞しました。

内装の方も上質なデザインと高い機能性を両立しています

技術面では、この車両には最新世代の「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が搭載されており、これまで以上に高いレベルの予防安全性能を実現しています。この先進安全パッケージは、運転中のさまざまな危険を事前に検知し、事故の回避や被害の軽減を支援する多彩な機能を備えています。


車のバッテリーを充電

3. プリウスPHEVの特徴

トヨタのプリウスPHEVは「外部充電ができるプリウス」です。 通常のハイブリッド(HEV)に比べてEV(電気)走行の距離が格段に長く、日常の移動をほぼ電気だけで済ませられるのが最大の特徴です。

また、プリウスPHEVはオプションでソーラールーフも選べます。 年間で約1,200km分のEV走行が可能になるとされており、昼間の駐車が“充電時間”になります。

この仕組みの面白いところは、自宅に太陽光発電を設置していなくても、再エネ生活に一歩踏み出せる点です。 「太陽光は気になっているけど、住宅に設置するのはハードルが高い」という人でも、まずはクルマで手軽に再生可能エネルギーの恩恵を体感できます。

車の側面

4. プリウスPHEVのメリット

4-1.  お財布に優しい

先ほどご説明させていただいた、プリウスPHEVの二種(Z PLUG-IN HYBRID と G PLUG-IN HYVBRID)は、EV走行距離が19インチタイヤで最大87km(WLTCモード)と非常に燃費が良いです。
これは、多くの人にとって1日の移動をほぼカバーできる距離であり、通勤や買い物はガソリンゼロで完結します。
充電は自宅の200Vコンセントで約4時間30分。深夜電力を使えばコストはガソリンの数分の1程度です。

PHEVについてよくある心配の一つが「バッテリーが早く劣化してしまうのでは」という疑問です。
ですが、トヨタは25年以上にわたってハイブリッド車のバッテリー技術を磨き続けており、その耐久性や信頼性は高い評価を得ています。
プリウスPHEVの二種(Z PLUG-IN HYBRID と G PLUG-INHYVBRID)の場合も、バッテリーには10年間または20万kmという長期保証が用意されていて、安心して長く乗り続けられる体制が整っています!!

4-2. 補助金で購入コストを下げられる

プリウスPHEVは、CEV補助金(最大55万円)+各自治体補助(0〜60万円)の対象です。**詳しい補助金額については各市町村のホームページでご確認ください。
実質的な購入価格は、Zグレードでも400万円以下、Gグレードなら300万円台前半も可能に。
「PHEV=高い」のイメージは、補助制度を使えば一気に現実的になります!

4-3. 様々な特性

さらに、充電の利便性や電力利用の効率化を支える先進機能として、車外給電機能も搭載。 キャンプや災害時など、屋外でAC電源を利用できる「ヴィークルパワーコネクター」を活用すれば、最大1,500Wの電力供給が可能です。

アウトドアから災害対応まで、日常と非日常をシームレスにつなぐ電源車としての頼もしさが、プリウスPHEVならではの強みです。

勢いのある車の画像

5. プリウスPHEVのデメリット

5-1. エコカーとしてのイメージ

最上級の「Z Plug-in Hybrid」グレードは、トヨタの先進技術や充実した装備を備えている分、補助金を差し引いても実質400万円台と少々お高い価格設定です。 「プリウス=安価なエコカー」というイメージからすると、やや手が届きにくい印象を持つ人も多いと思われます。

また、Gグレードはトヨタとしてもコストを抑えるために装備が簡略化されている面があり、その分選びにくいという声もあり、結果的にZグレードを選択する人が多いのも事実です


5-2. 対応している充電方法

トヨタのプリウスPHEVは、トヨタが培ってきたハイブリッド技術を活かしながらも、普通充電(200V)のみに対応している点が特徴です。 トヨタの電動車ラインアップにはさまざまなモデルがありますが、このプリウスPHEVは急速充電には非対応という設計になっています。

そのため、トヨタの他のEVや一部の競合車種と比べると、外出先で短時間に充電を済ませることができないという弱点があるのは事実です。 トヨタとしては、家庭での夜間充電を前提とした利用を重視しており、トヨタの考える「無理なく電動化を取り入れるライフスタイル」に合わせた仕様だと言えるでしょう。

結果として、トヨタのプリウスPHEVは、自宅に充電設備があり、日常の走行を自宅充電で十分まかなえる方に特に向いた一台です。

トヨタらしい扱いやすさと信頼性を備えつつ、利便性の面では利用環境を選ぶ面もあるため、購入を検討する際はトヨタの販売店で相談しながら、自身の充電スタイルと照らし合わせることが大切です。

6. まとめ

単なる燃費志向のクルマではなくなったトヨタのプリウスPHEV。
新型プリウスはデザインを刷新し、さらにEV走行距離や安全性能においても大きく進化しました。

通勤、レジャー、災害対策と、1台で何役もこなし、もはや“エコカー”という言葉では収まらない、「進化した次世代のEV」と言えると思います。

このコラムが、プリウスPHEVの魅力を知る一助になれば幸いです!!

車が走っている画像